生涯
1752 年、ローマで生まれた。13 歳の時にイギリス人貴族に才能を見出され、英国へ。以降ロンドンを拠点に作曲家・演奏家・楽譜出版者・ピアノ製造業者として活動。
1781 年、ウィーンでモーツァルトと「ピアノ対決」を行ったことで知られる。皇帝ヨーゼフ 2 世の前での即興演奏で勝敗は引き分けと判定された。
ピアノ作品では「ソナチネ Op.36」が世界中の教則本として今も使われ続け、「グラドゥス・アド・パルナッスム」は超絶技巧練習曲の元祖。1832 年にイングランドで 80 歳で世を去った。
人となり
クレメンティの人となりを示す 4 つの側面。
気質
実業家としても成功
作曲だけでなく、楽譜出版・ピアノ製造で大富豪に。19 世紀英国の音楽産業を築いた一人。
教育
弟子たち
フィールド(ノクターン創始者)、モシェレス、クラーマー、カルクブレンナーら次世代の名教師を育てた。
技術
ピアノフォルテの先駆者
チェンバロからピアノへの過渡期に、ピアノに特化した書法を開発した最初の作曲家の一人。
長寿
80 歳まで現役
当時としては異例の長寿。亡くなる直前まで作曲と演奏を続けた。
代表作品(ピアノで弾ける)
ソナチネ Op.36-1 ハ長調
ピアノ学習者の登竜門。世界中の発表会で演奏される。
ソナチネ Op.36-3 ハ長調
同 Op.36 集の中で最も華やかな第3曲。
ソナチネ Op.36-6 ニ長調
最も難度が高く、コンサート的な演奏も可能。
グラドゥス・アド・パルナッスム Op.44
100 曲の練習曲集。ドビュッシーがその題名で皮肉な小品を書いた。
ピアノソナタ Op.50-3「捨てられたディドーネ」
晩年の傑作。劇的な構成。