生涯
1840年、ロシアのウラル地方で鉱山技師の家に生まれた。最初は法律家として官庁で働いていたが、22歳でペテルブルク音楽院に入学、音楽家への道を選んだ。
繊細で内向的な性格で、生涯にわたり鬱と不安に悩まされた。一度結婚したが破綻し、その後はパトロンのフォン・メック夫人と13年間「会わない」手紙交流のみで深い精神的友情を保った。
「白鳥の湖」「くるみ割り人形」「眠れる森の美女」の3大バレエで、それまで「軽い音楽」だったバレエを芸術音楽に高めた。1893年、コレラ感染(または自殺説あり)で53歳で世を去る。
音楽スタイル
豊かな叙情と劇的なドラマの融合。ロシア民謡の旋律と西欧音楽の形式を結びつけた。ピアノ独奏作品は数が少ないが、「四季」「子供のためのアルバム」など愛される小品集を残した。
代表作品
四季 Op.37a(12曲)
1月から12月まで、各月の情景を描く連作。「6月:舟歌」「10月:秋の歌」が特に有名。
子供のためのアルバム Op.39(24曲)
甥のために書かれた小品集。「甘い夢」「古いフランスの歌」。
ピアノ協奏曲第1番 変ロ短調 Op.23
冒頭の壮大な和音で世界中で愛される協奏曲の代表作。
ピアノソナタ ト長調 Op.37
大規模な単独ソナタ。
ドゥムカ(ロシアの農村の風景)Op.59
民族的色彩豊かな技巧曲。
「くるみ割り人形」組曲(ピアノ編曲版)
「花のワルツ」「金平糖の踊り」など。
聖地巡礼
最後の家
チャイコフスキーハウス博物館
Tchaikovsky Street 48, Klin, Russia
晩年を過ごしたモスクワ郊外クリンの家。「白鳥の湖」もここで作曲。
コンクール
チャイコフスキー国際コンクール
モスクワ・4年に一度
世界三大ピアノコンクールの一つ。
墓
チフヴィン墓地
サンクト・ペテルブルク
アレクサンドル・ネフスキー大修道院敷地内。
姿と場所
影響関係
影響を受けた
- モーツァルト(特に憧れた)
- シューマン
- グリンカ(ロシア音楽)
影響を与えた
- ラフマニノフ
- プロコフィエフ
- 20世紀ロシア音楽全般
学習者にとって
「四季」の各曲は中級でも取り組める美しい小品。「6月:舟歌」「10月:秋の歌」は発表会の定番。「子供のためのアルバム」は子供のレパートリーに。