Composers

作曲家

Composer Profile

トマス・ルイス・デ・ビクトリア
1548頃 – 1611 スペイン ルネサンス後期

ビクトリア

スペイン・ルネサンスの頂点。生涯を捧げた、神秘的な宗教音楽の大家。

生涯

1548 年頃、スペイン中部の古都アビラに生まれた。少年時代をアビラ大聖堂の聖歌隊で過ごし、変声ののち、奨学金を得て音楽の都ローマへと留学した。

ローマのドイツ人学院(コレギウム・ゲルマニクム)で学び、やがて同院で教職に就いた。この地でパレストリーナと親しく交わり、その後継者と目されるようになる。司祭に叙階された、深く敬虔な宗教家でもあった。1587 年頃にスペインへ帰国してからは、マドリードの王立跣足女子修道院で、皇太后マリアに仕える礼拝堂楽長・オルガニストとして静かな後半生を送り、1611 年に世を去った。

ビクトリアは世俗曲を一切書かず、生涯のすべてを宗教音楽に捧げた。その音楽は、スペイン神秘主義を思わせる燃えるような情熱と、深い瞑想をたたえている。とりわけ、皇太后マリアの死を悼んで書いた「レクイエム(1605)」は、ルネサンス宗教音楽の到達点の一つとされ、今日も世界中で歌い継がれている。

人となり

ビクトリアの人となりを示す 4 つの側面。

信仰
祈りだけの生涯
世俗曲を一切書かず、全作品を宗教音楽に捧げた。司祭でもあった、敬虔きわまる音楽家。
情熱
燃える神秘主義
スペイン神秘思想を思わせる、劇的で情熱的な感情を、澄んだ宗教音楽に込めた。
頂点
不朽のレクイエム
皇太后のための「レクイエム(1605)」は、ルネサンス宗教音楽の最高峰と讃えられる。
継承
パレストリーナの後継
ローマでパレストリーナに学び、その澄明な様式をスペインへと受け継いだ。

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