生涯
1903 年、ジョージア・トビリシのアルメニア人一家に生まれた。19 歳で初めてピアノに触れ、独学で音楽を学んだ後、モスクワ音楽院に入学。
バレエ「ガイーヌ」(1942)の「剣の舞」、バレエ「スパルタクス」(1954)の「アダージョ」で世界的名声を得た。ソ連音楽界の中心的存在として、ショスタコーヴィチ、プロコフィエフと並ぶ存在に。
「子供のアルバム」「ソナチネ」など、ピアノ教育曲でも世界中で愛奏される。1978 年、モスクワで 74 歳で世を去った。
人となり
ハチャトゥリアンの人となりを示す 4 つの側面。
一日のルーティン
ソ連の作曲家として 「公務・教育・作曲」 の三本柱を生涯両立した。
音楽スタイル
ハチャトゥリアンの様式は 「アルメニアのリズムと旋律 + ロシア・ロマン派の重厚さ」。
強烈なリズム が最大の特徴。「剣の舞」「ガイーヌ」の戦闘的なリズム、コーカサスの 5/8 拍子・7/8 拍子の使用。
歌うような旋律。「スパルタクス」のアダージョ、ピアノ協奏曲のメロディは「20 世紀最も愛された旋律」の一つ。アルメニア教会音楽の影響。
全作品リスト(主要)
ピアノ
- 子供のアルバム(全 10 曲)
- ソナチネ(1959)
- 詩曲
- 即興曲
- 7 つのフーガとレチタティーヴォ
協奏曲
- ピアノ協奏曲 変ニ長調
- ヴァイオリン協奏曲 ニ短調
- チェロ協奏曲 ホ短調
バレエ
- 「ガイーヌ」(含む「剣の舞」「バラの女たちの踊り」)
- 「スパルタクス」(含む「アダージョ」)
代表作品(ピアノで弾ける)
ピアノ史への貢献
「アルメニア民族音楽の世界化」。それまで西洋クラシックの周縁にあったコーカサス・アルメニア音楽を、世界中で演奏される普遍的なレパートリーに押し上げた。「子供のアルバム」は世界中のピアノ教育で必修化し、ソ連だけでなくアメリカ・ヨーロッパ・アジアでも世代を超えて愛奏されている。
聖地巡礼
ハチャトゥリアンゆかりの地は トビリシ(生地)・エレバン(民族のルーツ)・モスクワ(活動地)。
逸話
ハチャトゥリアンの人生はソ連時代の音楽家の劇的な物語。
影響関係
学習者にとって
「子供のアルバム」 の全 10 曲は初中級者の必修。「いたずら」「お人形のお話」「タンブール」は単独で人気。次に ソナチネ で中級レベルの 20 世紀ソナタを体験。「剣の舞」のピアノ編は中上級者向け、リズム感の最高の練習。